岡山のビザ申請行政書士、グラスルーツ行政書士事務所の田口です。
先日の日本経済新聞に「外国人雇用「責任者」育成 厚労省、企業に選任促す」という記事が出てました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE082JS0Y3A900C2000000/
「厚生労働省は3月下旬から外国人を雇用する企業の労務担当者向けの研修を始める。新型コロナウイルス禍を経て来日が再拡大する一方、関連法令の理解不足や言葉の壁が原因となっての労使トラブルや違法行為が目立つ。制度などを周知し、企業に外国人雇用の責任者選任を促す。」
と書かれていました。
「厚労省は外国人雇用管理統計で10人以上雇う企業に対し、人事課長などを「雇用労務責任者」として定めるよう求めている。選任しなくても罰則などは無く、これまで必要な知識や能力を具体的に示していなかった。同省は選任状況を調査していないが、責任者を置いていない企業は多いとみられる」
とも書かれていました。
研修を通じて知識や能力を底上げを図っていきたいと考えているようです。
該当する講習は「外国人労働者雇用労務責任者講習」という名称でで以下のHPで詳細が確認できます。
https://gaikokujin-roumu.mhlw.go.jp/
カリキュラムは以下の通りです。
・はじめに(適正な外国人雇用労務管理の必要性) 20分
・外国人雇用のルール(在留管理制度の知識・手続きと外国人雇用状況届出) 60分
・外国人労働者の雇用労務管理(労働関係法令・社会保険関連法令の知識と対応)60分
・異文化理解とコミュニケーション配慮 50分
・振り返り等 10分
受講料については、なんと無料です。
受講対象者としては
・外国人労働者雇用労務責任者として選任されている方
・外国人労働者雇用労務責任者として選任されることが予定されている方
・外国人労働者を雇用する事業所(及び雇用を予定している事業所)の事業主、または人事・労務等を担当している方
を想定しています。
既に3月21日に東京で第1回目の講習が開催され、各地での講習が実施されています。
外国人労働者は増加しており、一方で制度への理解不足や不十分なコミュニケーションでトラブルも多くなっているのが現状です。
こうした講習を受けてよりより就業環境を整えることで会社側、外国人労働者の満足度が向上していくことを期待したいです。