建設キャリアアップシステム

こんにちは、岡山の行政書士、グラスルーツ行政書士事務所の田口です。


2019年4月より「建設キャリアアップシステム(CCUS)」というものが運用開始されています。


建設業界の中でもまだまだこのシステムが十分認知されていないようですが、運用開始5年後の2024年を目途にすべての建設技能者の登録が目指されています。


建設キャリアアップシステムは技能者ひとり一人の就業実績や資格を登録し、技能の公正な評価、工事の品質向上、現場作業の効率化などにつなげるシステムです。


技能者1人1人にIDが与えられたICカードが交付されます。そこには


・いつどこの現場でどの職種でどんな仕事をしたのか
・どんな資格を持っているのか
・どのような講習を受講したか


というようなデータが入っています。


技能者にとっては


・自分自身の技能や経験を簡単に客観的に蓄積できる
・経歴を証明しやすくなり事業者も明確に分かり力にあった適切な評価ができる
・働いた履歴が明確になり建退共の証紙の貼付状況を簡単に確認できる


会社にとっては


・現場に入る技能者一人ひとりの社会保険加入状況が効率的に確認できる
・施工体制台帳や作業員名簿の作成の手間・ミスを減らすことができる
・建退共の事務作業がカンタンになる


といったメリットが考えられます。


メリットの一方でデメリットもあります。


・システムへの情報登録や管理が煩雑になる
・費用がかかる
  →技能者は2,500円/10年(インターネット申請)
  →会社利用料金として例えば資本金2000万円で24,000円/5年、管理者ID利用料2,400円/年、現場利用料、就業履歴回数1系につき3円


といったものが考えられます。


現在は登録は義務ではないですが、特定技能外国人を受け入れる場合は、この建設キャリアアップシステムを会社及び特定技能外国人の登録が求められています。


国交省が2024年頃までに100%加入を目指しているので、いずれかの時期に加入しなければならなくなると思われますし、仕事をするには登録が必要となってくるんだと思います。


建設キャリアアップシステムについてご不明な点があれば当事務所までお気軽にお問合せ下さい。


<建設キャリアアップシステムHP>
https://www.ccus.jp/

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