こんにちは、岡山の行政書士、グラスルーツ行政書士事務所の田口です。
まだまだ新型コロナウイルス感染拡大にともなう影響が続いてます。少しづつ感染者が減少してきているとはいえまだまだ予断を許さない状況です。
そういった中で、先日クライアント企業から問い合わせがありました。
中国の企業とマスク輸入の契約がまとまったけど、マスク輸入に関する許認可が必要かどうか教えてください、という内容でした。
マスク輸入に関する許認可などやったこともないので、いろいろ調べてみました。
マスクには2つあって「医療用マスク」と「一般に市販されている衛生マスク」というものです。
「医療用マスク」とは医療機器に該当するもので麻酔用マスク等がそれにあたります。
この場合は医薬品医療機器等法の規制対象になるため、「医療機器製造販売業の許可」「医療機器製造業の許可」が必要な場合があるようです。
「一般に市販されている衛生マスク」については不織布マスク等である場合、雑貨扱いになり輸入規制はないようです。
但し、輸入して販売する際は表示広告基準(不当景品類及び不当表示防止法)をクリアする必要があります。
・医薬品的な効能効果の標榜の禁止(例:「内科医が使っているマスク」等、医薬品ぽいことを匂わせること)
・商品の性質、品質、規格その他の内容について、合理的根拠に基づかない表示や、一般消費者に対し実際の物より著しく優良であると誤認を与える表示の禁止。(例:「コロナ菌やインフルエンザ菌を99.9%カットします」等)
・国際機関と関係があると誤認させるような表示の禁止。(例:「WHO認定マスクです」等)
といったことになります。
また「国民生活安定緊急措置法に基づくマスクの転売規制」というものもあり、取得価格を超える価格で譲渡することが禁止される場合もあるので注意が必要です。
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200310002/20200310002-1.pdf
厚生労働省 経済産業省 消費者庁 連盟の「マスク転売規制についてのQ&A 」
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/tenbaikisei_qa.pdf
というものもありますので興味のある方はご覧ください。
<参考サイト>
☆マスク及び消毒液の輸入通関に関するQ&A https://www.customs.go.jp/news/news/faq_mask.htm
☆新型コロナウイルス感染症対策に係る輸出入通関手続きについて https://www.customs.go.jp/news/news/20200304_index.htm