岡山の入管申請取次行政書士、グラスルーツ行政書士事務所の田口です。
先日、メディア各社が一斉に、特定技能制度の対象に「自動車運送」「鉄道」「林業」「木材産業」の4分野を追加する方向で検討していると報道されていました。
つまり特定技能1号の対象分野が現在の12分野から16分野になるということです。(特定技能2号は介護を除く11分野が15分野になるということです)
・自動車運送は、バス・タクシー・トラックなどの運転手を想定(2024年4月からの運転手の残業時間上限規制による人手不足、いわゆる「2024年問題」の解消につなげる狙い)
・林業は素材生産、木材産業は木材加工
・鉄道では、軌道・電気設備整備、運転士、駅員などの業務を加えたい
との要望が業界から出ているそうです。
また、
既にある産業機械などの製造業分野に繊維や印刷といった業務・・飲食料品製造分野ににスーパーでの惣菜調理などを加える
ことも検討しているようです。
なお、分野等の追加には法改正は伴わないが省令などを改める必要があるそうです。
現在は、技能実習と特定技能の職種・分野の整合性がないため、技能実習が育成就労に変わることで現在対象だが、新制度になることで対象外となる職種・分野が発生するのでは?という懸念がありますが、引き続き対象となる職種・分野が出てきましね。
あと関係閣僚会議が開かれて技能実習にかわる新制度「育成就労」の方針が決定され、国会に関連法の改正案が提出されるようになる予定のようです。
育成就労・特定技能の制度についてはまだ未確定部分も多いので、引き続き情報収集に努めていきたいと思います。
特定技能対象に4分野追加を検討